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摩周湖ファイル vol.7

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摩周の植物1

ミネザクラ

▲ミネザクラ(バラ科)
北海道指定植物。
高山帯に分布し、6月に登山道で美しい花が見られる。

エゾカラマツ

▲エゾカラマツソウ(キンポウゲ科)
北海道指定植物。
高さ50~70cmくらいで、6~7月に白色で糸状の花を咲かせる。

摩周湖周辺地帯は、気候的には温帯の中でもずっと北寄りに位置す る亜寒帯に入ることから、私たちが平地と考えている場所でさえ、高山にも似た厳しい気象条件となり、植物の立場から見ると、極めて高山に近い亜高山性から高山性の条件の中にあると言えるのです。
一般的に高山植物とは、森林限界(大雪山で千数百m)より上の高山帯に成育するものを指しますが、摩周岳や摩周カルデラの尾根では、標高が1,000mにも満たないのに、高山植物を見ることができる場所があります。この地域では低・高にと らわれず、局所的に高山植物が混生した独自の分布を形成しているのです。
 こうしたこの地域の植物の低地植生から、亜高山性のダケカンバ(シラカンバの仲間)やミネザクラなどの低木類のほか、登山道周辺などではエゾカラマツソウやハクサンチドリなどが、また、摩周岳の岩場ではエゾツツジやイワギキョウなどの可憐で美しい高山植物が見られ、植物の種類はおよそ700種前後となっています。
 なお摩周には、あまり知られていませんが、唯一の固有種として報告されているマシュウヨモギ(キク科)が成育しています。固体数が極めて限られるうえ、湖岸植生のため一般に観察することは残念ながらできず、図鑑などで紹介されることも少ない正に幻の植物と言えます。

平成14年広報てしかが5月号掲載

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