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摩周湖ファイル vol.10

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献上されたザリガニ

ウチダザリガニ みなさんもよく知っているとおり、摩周湖にはたくさんのウチダザリガニが生息しています。摩周湖のウチダザリガニは、このコーナーのVol.3でもお話ししたように、同湖に放流したニジマスなどのえさとして、昭和4年にアメリカから移入したものが繁殖したものです。
現在では、阿寒湖をはじめ道東各地の湖沼や河川で見られるウチダザリガニですが、そのルーツは摩周湖へ放流されたものと考えられています。
天皇 昭和29年8月14日、昭和天皇、皇后両陛下が北海道行幸の際、当町を初めて訪問されましたが宿泊はされず、およそ3時間の視察・滞在の後、その日の宿泊場所である阿寒湖畔へ向かわれました。(この日は濃霧のため、両陛下は摩周湖を見ることができませんでした)
そこで昭和36年5月に両陛下が来道された際、摩周湖のザリガニを召し上がってていただこうと考えた町は、町職員数名を摩周湖へ派遣し捕獲した20匹以上のザリガニを、滞在先の札幌グランドホテルへ届けたのです。なお、この時最初に輸送したザリガニは途中で死んでしまったため、再度、捕獲し送り直したということです。
戦前日本では現在の農水省の指導の下、ウチダザリガニを摩周湖のように魚のえさとしてではなく、国民の新しいタンパク源として導入した時期もあったようですが、高水温に弱いこともあってか定着しなかったようです。しかし、現在はフランス料理で珍重される食材から、阿寒湖や塘路湖のものなど人気が高まっているようです。

平成14年広報てしかが8月号掲載

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