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JRの維持困難路線の公表で思うこと

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 11月18日(金)にJR北海道が記者会見をして、同社が運営している鉄道路線のうち、単独では維持することが困難な路線を公表しました。同日前後には、新聞紙上やテレビのニュースでも報道されていましたが、今回対象となった路線は、全延長の半分以上の13線区1,237㎞で、本町を縦貫している釧網線も含まれています。

公表された釧網線の平成27年度の輸送密度(旅客営業キロ1㎞当たりの1日平均旅客輸送人員)は513人です。今回の区分では、200人以上2,000人未満の線区に含まれ、この区分の線区は、全道で8路線あります。200人未満と同様にJR北海道が単独では維持することが困難な路線となっていますが、ただちにバス等の他の公共交通に転換するということではなく、経費削減や運賃値上げ、利用促進などの収入の増加策を検討し、併せて上下分離方式という線路や駅舎等を地方公共団体等に所有してもらうなどの検討を行うこととしています。JR北海道が全ての路線を今のまま運行し続けた場合、3年程度で会社経営が行き詰ってしまう厳しい状況と聞いており、民間企業として、責任もって鉄道運営を続けるために、今後どうするかを沿線市町村と話し合いたいということで、今回の発表に至っています。

私が申すまでもなく、釧網線は、通学や通勤、通院など生活に欠かすことのできない交通手段です。また、外国人観光客も鉄道での移動を好む個人旅行者が増えていると聞いており、これからの観光の面でも重要です。このまま何もせずに経営破たんして、住民の足が奪われてしまうことが最悪ですので、まずは、住民の生活の足をどう確保していくかを考えたい。また今の釧網線は、観光資源としても大変魅力的な路線ですから、どうすれば現在の状態のまま、線路を残すことができるのかを、国や北海道、地域住民、沿線市町村そしてJR北海道と考えて行きたいと思っています。

昭和62年(1987年)に国鉄が6つの地域別会社と貨物会社に分割民営化されました。それから29年が経ち北海道で新幹線が走り始めた年に、地方ローカル線の見直しが行われるというのは、なんとも皮肉な状況です。北海道全体の鉄路をどうしていくのか、広域的な観点から北海道庁の役割も重要です。将来に向けて1市町村では決められない重要な課題であると思います。

町で費用を出せとなっても新たに財政負担をするのは難しい。もっと多くの人が釧網線に乗らないと赤字は減らず、見直し対象のままです。いかに皆さんが乗るか。乗りやすくするためにはどうしたら良いのか。地域振興や地方創生、観光の面からの切り口も含めて皆さんで知恵を出す時だと思います。

町長日記

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