民族共生象徴空間「ウポポイ」を視察(令和2年7月21日)

今月12日に白老町にオープンした民族共生象徴空間「ウポポイ」を視察してきました。ウポポイの主要施設は国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設となっており、アイヌ文化の復興、発展のため、先住民族の尊厳を尊重した多様な文化を持つ社会を築いていくための象徴として整備されたものです。当初、本年4月24日オープン予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により延期され、緊急事態宣言や移動自粛の解除、感染症対策の取組みを講じた上でのオープンとなったものです。

今回の視察は、本町がアイヌ民族資料館を有しており、ウポポイの開業によりアイヌ文化への関心が益々高まっていくことが予想され、規模の違いはあるものの、ウポポイとの連携と今後の施設運営の参考にするため訪問しました。

ウポポイの最大施設である「国立アイヌ民族博物館」は、1階にシアター、交流室、ミュージアムショップ、ライブラリ、2階に展示室が配置され、先住民族のアイヌの歴史と文化を紹介した博物館となっております。「国立民族共生公園」は、体験施設を中心としてアイヌ文化を身近に感じることが出来る空間となっており、いざないの回廊、歓迎の広場、アイヌ工芸品のショップ、レストランやカフェなどで構成されております。「慰霊施設」は博物館から1.2km離れたポロト湖東側の高台にあり、アイヌの人々の遺骨などについて、受け入れ体制が整うまでの間、管理を行うための施設となっており、新型コロナウイルス感染症がなければ観光客や修学旅行生など年間100万人の来場者を見込んでいる素晴らしい施設でした。

今回、ウポポイを管理運営するアイヌ民族文化財団の二瓶企画広報部長に施設をご案内いただきましたが、新型コロナの影響で入場制限をはじめ感染症対策をしながらの運営で、体験施設は一部しか実施できないということで、大変ご苦労されている様子が伺えました。百聞は一見に如かず、是非とも見に行ってほしい施設です。

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更新日:2020年07月22日