たのしいささえあい生活のススメ

地域支えあい推進員の藤原直美さんが「地域の支えあい」について奇数月に広報に掲載している連載です。

2024(令和6年)3月号

寝たきりを防ぐのは・・・?

年をとったら大事なのは「きょういく」と「きょうよう」というのは有名な話。「今日行く」ところと「今日、用」があることですね。最近聞いた話によると、「寝たきりを防ぐのは出たきり」なのだそうです。なるほど!

「出たきり」は大げさかもしれませんが、健康寿命を伸ばすコツは社会との関わりです。ご自分の趣味の作品を発表したり、お友達におかずのおすそ分けをしたり、散歩でよく会うあの人と挨拶を交わす、社会との関わりにはたくさんの深さも種類もあります。

次号からは弟子屈の関わり上手さんのご紹介をこのコーナーでしていきたいと考えています。一緒に色々な関わり方を考えてみませんか?

2024(令和6年)1月号

健やかな一年に

明けましておめでとうございます。皆さんはどんなお正月をお過ごしですか?年の初めはやはり気持ちにハリを感じます。真新しい一年への期待があるからでしょうか。

私は仕事柄「介護予防」とか「健康寿命」という言葉を使います。その言葉に込める願いというのは一言で言えば「健やかであってほしい」です。

どんな環境、状況であってもこの新年の心持ちのように「根拠はないけど、なんだか大丈夫な気がする」という気持ちのありようこそが健やかさだと考えています。

人とのふれあい、支えあいには人を元気にする力があります。この「根拠のない大丈夫」はそこから生まれると信じて、今年も一年活動していきます。

2023(令和5年)11月号

揺らぐ気持ちを見てもらう

人生会議、という言葉をご存知でしょうか。厚生労働省では「もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のこと」と説明しています。
当町でも「わたしの覚え書きメモ」という小冊子を通して、取り組みを呼びかけています。

言うまでもなく、人は揺らぎます。今日の思いがいつまで続くのかは、自分でもわかりません。医療やケアの希望を書き記すことで、その時に気が変わっていたら大変です。

厚労省の説明に「繰り返し話し合い、共有すること」とあります。これは「揺らぎの経緯そのものを他者に知ってもらう」ことなのだそうです。話し合いを繰り返すのは「考えを確定させるため」ではなく「揺らぐ気持ちの軌跡を見ていてもらう」ためだと思うと、少し怖さが和らぐ気がしませんか?

2023(令和5年)9月号

秋ですね。空もぐんと高くなります。皆さんはいかがお過ごしですか。

今年も弟子屈町図書館で特設コーナー「老いとその周辺」展を開きます。昨年は本棚がほぼ空になるほどのご利用をいただきました。まだ見ぬ自分の未来へ思いをはせる時、本というのはちょうど良いのかもしれません。

心に浮かんだふとした思いを、お友達と聴き合うのもいいですね。その時、充分に聴き合うコツは「聴きっぱなし」。お役に立とうとアドバイスしたり、自分の経験を話したりせず「そうなんだねえ、、、」とただ受け止めます。静かにうなづき合う時、お互いに体がゆるんで、リラックスするのを感じると思います。どうぞお試しください。

お出かけもしやすい季節です。どうぞ図書館へお運びください。素敵な本をご用意してますね!読書の秋をお楽しみください。

2023(令和5年)7月号

声援、はステキ

この前、とある道外のツーリングイベントに参加した方が「ゴールに着くと、地元のおばちゃん方がうちわを振って歓迎してくれて感激しました」と言っていました。

聞いたことのある話だな、と私は思いました。弟子屈町もいくつかウォーキングイベント、サイクリングイベントがあります。そこに選手として参加する方が「沿道からの声援が何より心に沁みた」と話をするのを何度も聞いていたのです。

ボランティアとして、イベントに協力することはちょっと難しくても、沿道で応援するというのはどうですか?選手たちをグッと力づけられます。イベントだけではありません。地域の学校行事なども地域の人の声援があると、より励みになるでしょう。

声援は簡単にできて効果絶大のステキな地域貢献です。今年は沿道から「頑張って!」「楽しんで!」と声をかけてみませんか?拍手もいいですね!

2023(令和5年)5月号

待ち遠しい春の訪れ。皆さんはいかがお過ごしですか?

テレビや雑誌を見ると、やはり健康に関する話題が多いようです。いつでも元気でいたい、というのは誰にとっても変わらぬ願い。気になりますね。

適度な運動は心身を健やかに保つことは知られています。そしてまた、適度な「おつきあい」も健康寿命を伸ばすというのはご存知ですか?

体の状態によっては運動を控えなくてはいけないこともあるでしょう。そんな時に心がけていただきたいのは、「おつきあい」を絶やさないことです。直接会うのも楽しいですが、最近は電話代を気にせずにおしゃべりを楽しめるようにもなってきています。たまにはお手紙を書くというのもいいかもしれません。

運動もおつきあいも大切にするところが、弟子屈に元気な方が多いという秘訣の一つかもしれませんね。

2023(令和5)年3月号 特別号「これからも続けましょうよ たのしい弟子屈ライフ」

今月号は、いつもの枠を拡大し、町内の「ささえあい」の一部をご紹介します。

「ささえあい」とは、地域の住民同士の喜楽で自然なつながりのことを言います。「お互いさま」とも呼ばれる、助け助けられる関係です。地域における支え合いを育み、社会参加を推進することは、健康寿命を伸ばし、元気に生活することにつながります。

自分らしい生活を住み慣れた家や地域で送り続けるコツは「ささえあい」にあります!

自主運営のサークル

町内には自主運営のサークルがたくさん!体操事態はもちろん、集まることや、サークルのお世話自体が元気の素になります。

通いの場の様子

中村秀子さん作品展「夢のひととき展」

地域支え合い推進会議主催で、町内にお住いの中村秀子さん(ペンネーム/中村日汀子さん)が50年以上創作された鉛筆画や詩の作品展をこれまでに3回開催しています。

お家でコツコツと取り組んだ趣味を、一歩お家の外に出してみませんか?ご自分の元気の素が誰かの元気の素になることがあります。

夢のひととき展と中村日汀子さん

多世代交流の場

違う世代同士が出会えば、発見がお互いに起こります。昔の良さと今の良さ、混ぜたらもっと素敵な未来に!

美留和小学校でのイモダンゴ教室

イモダンゴの作り方やコツを地域の方に学び、楽しく交流しました。

美留和小学校でイモ団子教室開催

美留和サロン

美留和地域の皆さんで行われる交流会の3周年記念パーティーでは、ごちそう作りや輪投げなどのゲームで交流し、世代を超えて盛り上がりました。

美留和サロン

あなたの知ってる「ささえあい」はありませんか?

お茶飲み、おかずのお裾分け、散歩途中のあいさつ、生活の中に「ささえあい」はたくさん。素敵な「ささえあい」をご存じでしたらぜひ教えて下さい!

2023(令和5)年1月号

あけましておめでとうございます。今年もいい一年になるといいですね!

昨年は、ご自分の医療情報や、医療や介護に関する希望を記録しておく「私の覚え書きメモ」を皆さんと一緒に書く機会が、何度かありました。かかりつけ医や飲んでいる薬はスムーズに書けても、介護状態になった時や、万が一の時の欄は、なんとなく書きづらいという方がほとんどです。実際に私も書いてみましたが、確かにちょっと考え込んで筆が進みませんでした。

また、ご自分の将来的な希望をご家族と共有している、という方もまだまだ少数です。照れ臭かったり、言い出しづらい、というのが主な理由のようです。

大事なのはわかっているけど、、、、という事にチャレンジするなら、お正月の今ではないでしょうか!ご家族が顔を合わせるこの時期に、お互い照れずに率直にお話ができるといいですね。

2022(令和4)年11月号

先日、摩周観光文化センターで「もりもりひろば」というイベントを開催しました。天気にも恵まれ、本やたき火を囲んでワイワイと楽しいひとときを過ごしました。たき火で焼いた焼き芋も美味しかったです。

自然な支えあいのある町は、まず知り合うことから!一緒にする楽しい体験からは、きっと気楽なつながりが生まれることでしょう。これからも色々な交流の場を企画していきたいと思います。

健康寿命の一番の秘訣は「人とのつながり、関わりのあること」なのだそうです。楽しくて、健康寿命も伸びちゃうなんて、一粒で二度おいしいのが、こういうイベントなんですね。

【もりもりひろばにご協力くださった団体(順不同、敬称略)】
Palette、てしかが自然学校、今井林業株式会社、弟子屈ロータリークラブ、ハイジばぁば、ボランティアセンター、弟子屈町商工会青年部、弟子屈町図書館

ありがとうございました!

2022(令和4)年9月号

今年も早いもので実りの季節となりました。皆さんはいかがお過ごしですか?

9月の1ヶ月間、弟子屈図書館に特別コーナー「老いること その周辺展」を開きます。これは9月の敬老の日やアルツハイマーデーにちなんで毎年開催してきました。老いにまつわるさまざまな分野の本を集めたコーナーです。

近年、高齢な方のライフスタイルはどんどん変わってきています。ご自分なりの暮らしの工夫を発信される方も増えました。地域とつながりながら、暮らして行くことのヒントになりそうな本をたくさんご用意しています。また、気になる老後のお金についてや、美容関係の本もあります。

9月12日にはご自分の希望する医療や介護などを記録する「わたしの覚え書きメモ」を書く会を、25日には文化センターでの出前図書館も企画しています。詳しくは図書館の特設コーナーもしくは地域包括支援センターへおたずねください。

2022(令和4)年7月号

夏ですね!皆さんいかがお過ごしですか?散歩や体操を楽しんでいらっしゃる方も多いと思います。マスクをしていると、のどの渇きに気付きづらいので、こまめに水分補給してくださいね!

さて、今日は自分なりのおしゃれを楽しみませんか、というお誘いです。好きな服を着た日は、なんとなく背筋がシャンとした、という経験はありませんか?

おしゃれには、「心の活力」を上げる力があります。特別なことをする必要はありません。いつもよりちょっと丁寧に身だしなみを整えるだけでも充分です。心がスッと軽くなるのを感じると思います。

健康寿命を長くするコツの一つは「心の活力が湧く方法を持っている」ことです。おしゃれにはその力がありますよ、というお話でした。もちろん、何事にもお休みは必要。おしゃれをしない日はおしゃれしないことを充分にお楽しみください!

2022(令和4)年5月号

「世代を超えたつながり」は、毎日をより朗らかに楽しく暮らすコツの一つではないでしょうか。でも、私たちが生きている今の時代は、世代によってそれぞれにもつ背景に差がありますよね。

「戦争や飢えを知る世代」、「好景気とバブルを経験した世代」、「自分らしさを問われて育った世代」、「ネットで世界とつながって育った世代」…さまざまな背景を持つ世代が、この小さな町で一緒に暮らしています。その中で互いに共感するのが難しいと思う時がありませんか?そこで役に立つのが「語り合い」だと思うのです。

「語り合い」のいいところは、結論を急がないところ。そこが「話し合い」との違いです。世代を超えた語り合いで、「住みやすい町づくり」という正解の無い未来の姿がボンヤリとでも見えてきたらいいですね。だから私たち地域支えあい推進会議は、みなさんに「語り合いましょうよ」と今日もお誘いするのです。

2022(令和4)年3月号

あっという間に3月です。みなさん元気にお過ごしですか?残念ながら今年に入ってからも外出のしづらい時期がありました。楽しみなサークル活動もお休みになり、すっかりテレビとお友達、という方も多いことでしょう。私もずいぶんとテレビのお世話になりました。

ところで、みなさんには画面で見るとちょっと心が浮き立つような人はいますか?もしくは聴くと胸が熱くなるような歌はありますか?最近は昔の映画やドラマも気軽にテレビで見られるようになりました。心にときめきがあると、不思議と気分が弾み、生活が楽しくなりますね。どうせなら、ごひいきの歌手や役者さんを探して積極的にテレビを楽しみましょうか。ながら運動もどうぞお忘れなく!体の元気も心の潤いも大切に春の訪れを待ちましょう。お仲間同士でおすすめの番組やドラマの情報交換もいいですね。

2022(令和4)年1月号

あけましておめでとうございます。皆さんはどんな新年を迎えられましたか?

今年もたくさんのいいことが皆さんに起きますように!

さて、このコーナーも足掛け5年目に入りました。ここでいう支えあいとは、肩肘張って頑張るものではなく、「生活の中にあまりに自然に溶け込んでいるので、気づかないけれど、実際には支えあいになっている」ことを言います。例えば、お友達とのお喋りだったり、散歩の途中で交わす挨拶だったり、作りすぎたおかずのお裾分けだったり。「え、そんなことが?」と思われるかもしれませんが、こういった人とのつながり(難しい言葉では社会性と言います)が、私たちの生活を支えているのです。まさに真昼の星、「見えないけれどある」んですね。その「真昼の星に目を凝らしてみませんか」というお誘いを今年もこのコーナーでして行こうと思います!

2021(令和3)年11月号

今年も漬物シーズン到来です!私も今年はニシン漬けを漬けたいと思います。温度計とにらめっこの日々がはじまりますね。

さて、9月に開催した図書館特別企画「老いとその周辺ふたたび」に、たくさんのご利用をありがとうございました。一時は本棚がほぼ空になりびっくり、嬉しく本の追加を行いました。認知症、老後の資金、コミュニケーション、グレイヘア指南など、「年齢を重ねることに関わる知っておきたいこと」はさまざまです。一歩踏み込むと、どうしてそれらを知っておきたいのでしょうか。それは「これからも幸せに暮らしていきたい」からではないでしょうか。「幸せ」というと個人的な感覚のイメージがありますが、最近の地域づくりの現場は、お一人お一人の「幸せのあり方」を語り合うことから始まります。みんなの幸せを寄せ集めてできている地域は暮らしやすそうじゃありませんか?

2021(令和3)年9月号

暑い暑い夏でした。連日のオリンピックの熱戦に、テレビに釘付けの方が多かったのではありませんか?さあ、運動の秋です。気持ちよく体を動かしましょう!

さて、テレビや新聞でよく見かける「健康に良いこと」の数々。脳トレの前に「軽い運動をすると良い」とか「夜寝る前にはコップ一杯の水を飲もう」など、全部やっていたら24時間では足りないほどの情報がありますね!

この情報、ひとりで抱えていてはもったいないんです。ぜひお友達同士で情報交換をしてみてください。人に伝えようとすることで、情報の理解が深まりますし、わかりやすく人に説明することは何よりの脳トレになります。

黙々とひとりで運動する人よりも、運動もそこそこに、おしゃべりの花を咲かせている人の方が、健康寿命が延びやすいそうです。健康に関する情報交換は、一粒で二度もおいしい介護予防なんです。「誰かと一緒に」というのがコツです。

2021(令和3)年7月号

 

声を掛け合いませんか?久しぶりに電話をしてみませんか?

 

緊急事態宣言の期間中、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。

幸いにも弟子屈は山菜の季節でもあり、畑仕事の季節にもなっていましたので、活発に過ごした方も多いと聞いて安心しています。

それと反対に「なんとなく元気がない」「何をするのもおっくう」という声も聞かれます。おうち時間は気楽ですが、心のハリを失い、気がつかないうちに不活性な状態になってしまうことがあります。かくいう私も家で過ごすことが多かったので、なんだか調子が上がらない感じが続いています。

そんな時、お買い物に出かけて、会ったお知り合いとちょっとのおしゃべりをすれば、あら不思議、元気が戻ってきていることに気づきます。声の掛け合いは今のようなご時世に何よりの「元気のおすそ分け」なんですね。久しぶりのお友達に「元気?」と今日は電話をしてみませんか?

 

2021(令和3)年5月号

今年は駆け足で春がやってきました。山菜の美味しい季節ですね。

皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?私たちも新年度を迎えて、気持ちを新たに活動を広げていこうと思います。

さて、私たち「弟子屈町地域支えあい推進会議」が掲げている活動目標は「おとろえがあっても地域のつながりから離れずに日々の暮らしを続けていくこと」です。今は元気な方もこれから先、もしかするとリハビリや通所サービスの必要が出てきたり、家事をヘルパーさんに一部頼んだり、施設への入居が必要になるかもしれません。

その時に、地域のお付き合いから遠ざかるのではなく、お付き合いの度合いを変えて「地域とつながり続ける」ことが幸せな暮らしにつながるのではないかと思っています。

幸せは人それぞれかもしれませんが、人は人との関係性の中に、自分なりの居場所や役割を持つことで幸せを感じるもの、という意見に私は一票を入れたいと思います。皆さんはいかがですか?

2021(令和3)年3月号

暦の上では春になりました。皆さんいかがお過ごしですか?

コロナ禍と言われる状況になって1年が過ぎ、生活の仕方もずいぶん変わりました。それでも変わらないのは、集うことを楽しむ心です。

まるで夢のようなお話ですが、スマートフォンのビデオ通話機能を使うことでたくさんの人が一堂に会することができるんです。私もその機能を使うことによくお世話になりますが、使い慣れるといいものですよ!寒い外に出ずともお友達に会えるというのは、怠け者の私にはぴったり!私たちも先日、新年会をビデオ通話で開きました。それぞれの自宅で思い思いの飲み物を用意して繋がり、大層盛り上がりました。

実は私も使うまではかなり懐疑的だったのですが、案外人肌を感じるものですし、思えば電話も人の暖かさを伝えてくれますよね。私たちは今、ビデオ通話機能の練習会を企画しています。色々な方法で集いの場を続けていけたら、と考えています。

2021(令和3)年1月号

新しい一年が始まりました。新型コロナウイルス感染症に右往左往する日常はまだしばらく続きそうですね。感染を広めないために「なかなか会えない」状況の中でも、地域の住民が支えあうにはどうしたら良いのか、実に悩ましい問題です。
さて、昨年11月に町公民館の玄関ロビーで開催した二つの企画展は、たくさんの方にご来場いただきました。芳名帳の中に久しぶりに見るお名前を見て、元気な様子を知ることができました。このように、互いに会えなくても気にかけあう、ということも支えあいの一つだと思います。ということで、今年はスマートフォンを使ったコミュニケーションのお手伝い企画を考え中です。
「支えあい通信」へのお返事が続々と届いています。心のうちを書いてくださる方、おすすめレシピをご披露してくださる方、楽しんでいただけているようで嬉しいです。ふと心に浮かんだことなどをお気軽にお寄せください。必ずお返事を出しますよ!

2020(令和2)年11月号

すっかり日が短くなりました。11月と言えば飯寿司の準備にそわそわし始める頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

今月、町内の体操サークルに参加している方へお便りを発行します。今、皆さんが楽しんでいること、ハマっている趣味など生の声を気軽にお寄せいただけるようにはがきも同封しています。皆さんからのお返事が今から楽しみです。

さて、11月には公民館ロビーにて二つの企画展を実施します。一つは町内にお住まいの80代の女性が長い年月をかけてコツコツと描きためた色鉛筆画と詩。もう一つは美留和地区にお住まいの皆さんによる手芸展です。

趣味はもちろんご自分のためにするものですが、これらの作品には不思議と人に元気を与える力があるように思います。ぜひ足をお運びになりご覧ください。また、公民館ロビーに小さな作品展示コーナーを企画中です。展示の際はお手伝いしますので、ぜひチャレンジしてみてください。

2020(令和2)年9月号

風立ちぬ、の秋。皆さんいかがお過ごしですか?新型コロナウィルス感染防止のために生活様式が変わった今、お使いのスマートフォンなどで、顔を見ながらの通話を初めて楽しまれた方も多いのではありませんか?会えなくてもつながる、ということをテクノロジーが手伝ってくれたいい例です。

半年前、極力人と会わないという状況で感じたあの何とも言い表せない寂しさ。それは人が幸せを感じるのは環境からというより、人とのつながりからであることを物語っているのではないでしょうか。何があってもつながり続ける工夫、を一緒に考えませんか?

さて、好評を頂いた図書館の特設コーナーが9月に復活です(詳しくはこちらをクリック!!)。アルツハイマー・デーにちなんで認知症を取り上げた本を集めます。認知症も人とのつながりが大きなキーとなります。情報もまた、生活の質を変える助けとなります。ぜひご利用ください。

 

2020(令和2)年7月号

緑滴る夏がやってきました。皆さんいかがお過ごしですか?公民館などの貸館も再開し、少しずつサークル活動も復活しているのではないでしょうか。

会えない時間が愛を育てると歌った歌が昔流行りましたが、まさに直接会えることの嬉しさを今感じている方も多いことでしょう。

生活に根ざした自然な支えあいは、直接会える、ということを前提として今までは成り立ってきました。自由に往来できないという環境の中で、お互いに気にかけあうというのは皆さんにとってどんな経験でしたか?私たち支えあい推進会議自体も身動きが取れなかった間に、皆さんにどのようなことが起こっていたのかをぜひ伺いたいと思います。

会えても会えなくてもつながり続けていられる、地域とのお付き合いのあり方を探るいいチャンスのように私は思えるのですが、皆さんはいかがですか?

2020(令和2)年5月号

2⽉の後半から新型コロナウィルスの流⾏で、集いの場や運動サークルが中⽌となっています。現時点(4⽉初旬)では、少しずつ再開するサークルも出てきていると聞いていますが、ほとんどの皆さんは家でお過ごしのことと思います。そろそろお友達とのおしゃべりが恋しいのではありませんか?

電話やファックス、メールやお⼿紙でお仲間と連絡を取り合ってみませんか?会って思う存分おしゃべりする⽇を楽しみに、普段使わない⽅法でのコミュニケーションを楽しみましょうよ!スマホをお使いの⽅には思い切ってテレビ電話に挑戦するいい機会かもしれません。

電話でのおしゃべりはお⼝の体操にもなります(ホントです!)。お友達とお話できてフレイル予防もできるなんて⼀挙両得ですね。会えなくてもつながりを保つのに役⽴つサービスはたくさんあります。それらを利⽤しながらまた会える⽇を楽しみに待ちましょう。

2020(令和2)年3月号

1月に開催した弟子屈町図書館での特別企画。期間中たくさんの方がご利用くださいました。今度はまた違う切り口での企画を考えています。どうぞお楽しみに!

さて、最近、ちょっと面白い調査結果を見ました。というのは、筋トレにひとりで黙々と励む人よりも、運動サークルで運動そっちのけでおしゃべりしていた人の方が、介護の必要な状態になりにくいのだそうです。運動も大切だけれども、おしゃべり(難しく言うと社会的なつながり、となります)に大きなカギがありそうです。お医者さんがお薬の代わりに趣味サークルへの参加を「処方」する、ということがイギリスではあるそうです。人とのつながりが何よりのお薬なんですね!

人や社会とのつながり方やつながりの深さはご自分で決めることができます。地域との心地よい距離感を保ちながら弟子屈で暮していくことについて、ちょっと思いを巡らせてみませんか?

2020(令和2)年1月号

あけましておめでとうございます。新しい年の始まりを皆さんはどのようにお過ごしですか?さて、前回、このコーナーで新しい情報が何かの助けになるかもしれないと書きました。そこで町の図書館にご協力をいただき、「老いを見つめる、老いと付き合う」をテーマにしたミニコーナーを設置することになりました。そこでは皆さんのお役に立ちそうな本を並べています。町のケアマネジャーにも、ご自身のオススメの本を推薦していただきました。私が読んで面白かった本もあります。さらに、「絵本の会おはなしはらっぱ」の皆さんには、11日(土曜)と18日(土曜)に「老い」をテーマにした絵本の読み聞かせをしていただけることになりました。子供たちは老いていく自分の身近な人たちとの関わりにどんな思いを抱くのでしょう。ミニコーナーの開設は1月7日(火曜)から19日(日曜)です。この機会に新しい情報の扉をノックしてみませんか?

2019(令和元)年11月号

秋がすっかり深まりました。皆さん、お元気ですか?訪問した先でよく出ていた話題が認知症のことでした。私自身も認知症になりたくない、なったらどうしようと、ふとした瞬間に不安になります。ですが、先日の三好春樹さんの講演で「認知症は老いの苦痛を和らげるとても人間的な状況」というお話を聞いて、ほんの少し私の意識が変わりました。この分野の研究や技術は日々進んでいます。新しい情報を取り入れることは不安を解消する手立ての一つですね。意外に自分の持っている知識は一昔前のものかもしれません。弟子屈町でも認知症について学ぶ機会がありますので、皆さんへ参加をおすすめします。詳しくは本紙26ページをご覧ください(広報2019年11月号26ページ参照)。それにしても、認知症が老いの苦痛を和らげる、というのは思いもしない発想でした。皆さんはこれを聞いてどうお感じになるでしょうか。

2019(令和元)年9月号

介護予防いまむかし

暑い暑い夏でしたね。みなさん、体調を崩されたりしませんでしたか?ずっと続くかと思われた夏も、いつのまにか涼⾵が⽴ち、秋の気配です。まもなく⾷べ物が美味しい季節になります。楽しみですね。漬物の算段もそろそろでしょうか。 今回のこのコーナーはちょっと⼤きいです。みなさんが関⼼のある介護予防についてちょっとお⽿(⽬かな?)拝借です。
 
健康寿命を延ばすために

「健康寿命」という⾔葉をよく⽿にするようになりました。WHOによると健康寿命とは 「⽇常的、継続的な医療・介護に依存しないで、⾃分の⼼⾝で⽣命維持し、⾃⽴した⽣活ができる期間」のことをいいます。最近は平均寿命よりも健康寿命に関⼼が⾼まっていますね。 その健康寿命を延ばすために「介護予防」という考え⽅が⽣まれました。誰しも年を重ねた 先には、医療・介護サービスを受ける⽇が来るかもしれません。そういう⽇々を出来るだけ遠くするための対策、と⾔えますね。
 
介護予防運動が盛んです

介護予防の中でもみなさんに最も⾝近なものには「介護予防運動」があります。無理のない動きでありつつも、⽣活の中ではなかなか使わない部分も強化できるようにプログラム されていて、どなたでも気軽に取り組めます。⾝体の機能を維持・向上することは、⾃⽴した⽣活が続く可能性を⾼めるので、介護予防運動を⽣活に取り⼊れている⽅が弟⼦屈町内 にも、本当にたくさんいらっしゃいます。
 
でも、運動だけが介護予防ではないことがわかってきました

ところで、介護予防の概念⾃体が近年⼤きく進化したことをご存知ですか?かつて介護予防とは⾝体機能の維持・向上をすることとイコールでした。現在はそこに社会性があるかどうかが⼤きな鍵であるとされています。つまり、⼈とのつながりとそれにまつわる気にかけあい、⾒守りあい、⽀えあいが健康寿命を延ばしていることがわかってきたのです。⼈が集うこと、地域の⾃然な⽀えあいそのものが介護予防につながっていたのです。
 
地域とのつながりが⽣活の質を保つ

⼀⽅、導⼊から20年が経とうとしている介護保険制度からは、こんな課題が浮き彫りになって来ました。それは「サービスの利⽤によって地域と疎遠になりやすい」というものです。 地域、⾔い換えればお友達との関係が疎遠になることは、いくら⽣活に⽀障が無くても⼼寂 しく、社会的な⽣活の質という⾯では低下してしまいます。それでは制度として本末転倒です。厚⽣労働省はその反省を踏まえて、地域の住⺠同⼠が元気なうちから⾃然な⽀えあいのある地域づくりをすることで、地域住⺠の健康寿命を延ばし、介護が必要になっても⽣活の質が保たれることを⽬指すようになりました。
 
地域づくりはもうはじまっていた

ですが、弟⼦屈町において地域づくりとは、新しく創り出すものではありませんでした。蓋 を開けてみると、そこかしこに⾃然な⽀えあいがすでに存在していました。⽇常⽣活のなかであまりに当たり前に⾏われているので、⽪⾁にも住⺠には気づかれにくいだけだったのです!―私たちがこの4⽉から集いの場に取材におじゃましているのは、集いの場を「⽀えあいの発⽣装置」として⾒える化をするためです。
 
たのしい、が何より⼤切

町内の様々な集いの場でお話を伺うと「たのしいから続いている」とおっしゃる⽅ばかり。 確かに、どの集いの場も笑顔が絶えません。継続は⼒なり、と⾔いますが継続を⽀えるのは 「たのしい」という気持ちなんですね。このコーナーのタイトルを考えている時、「たのしい」という⾔葉は付けたいなと思っていました。私が以前参加した地域⽀えあい推進員のた めの研修会が、「たのしい⽀えあいの世界へようこそ」という⼀⾔からはじまったことに衝撃を受けたからです。ああそうか、そもそも⽀えあうってたのしいものだったよね、と⽬の 前が明るくなる気がしたのを覚えています。

地域の⾃然な⽀えあいが、たのしくてさらに介護予防にもなるなんて、⼀粒で⼆度も三度 もおいしいと思いませんか?

2019(令和元)年7月号

みなさんお元気でお過ごしですか?私たちはこの4⽉から町内の⾊々な集いの場におじゃましています。どの集いの場も楽しく時間を忘れてしまい、私たちの⽅がかえって元気を頂
いています。ご協⼒くださっているみなさんにはこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。また寄らせてくださいね。 さて、お話を⾊々伺う中で特に素晴らしいなあ、と感じ⼊るのはお仲間同⼠の肩肘張らない 「気のかけあい」です。ごくごく⾃然にそれが⾏われているので、気にかける⽅もかけられる⽅も実にのびやかにそこに居られるようにお⾒受けしました。この⾃然な「お互いさまの ⽂化」を次世代にも引き継いで⾏くにはどうしたらいいだろう、というのを私たちは最近よく話しています。みなさん、いいアイディアはありませんか?

2019(令和元)年5月号

今年も弟⼦屈の遅い春がようやくやって来ました。雪解けとともにウォーキングを再開された⽅も多いのではないでしょうか。⽬まぐるしく変わっていく春の⾵景を楽しみながら 歩くのは気持ちがいいですね。 さて、今年度の私たちの活動は、弟⼦屈の⾼齢者のみなさんが元気なヒミツに迫る⼀年にしていこうと思います。サークル活動やお茶会などにおじゃましてお話しを伺い、みなさんの ⽇々の活動が、元気な⽣活を保つのにどれだけ役⽴っているのかを介護予防の観点からまとめてみたいのです。それをこのコーナーなどで共有することで、今ある活動の価値が再発 ⾒され、息の⻑い活動へとつながっていったら嬉しいなあ、と考えています。 4⽉から取材活動がはじまっています。みなさんにお会いできるのが楽しみです。

2019(平成31)年3月号

弟⼦屈町は介護予防運動が盛んです。種類もたくさんあって、ご⾃分の好みや体調に合わせて体操を選び、お仲間と楽しむことができるのはとても豊かなことだと思います。私が弟⼦屈っていい町だなあ、と思うポイントの⼀つです。 さて、「介護状態にならないように予防する事」と、もしかするとそれ以上に⼤切なのが「介護状態になっても⼤丈夫な地域づくり」です。つまり、「気楽に⽀え合える仲間づくり」とも⾔えます。衰えによる不便さはお友達との緩やかなつながりの中で⽀え合って、住み慣れた家と地域で暮らし続ける、というのは絵に描いた餅なんでしょうか?いいえ。弟⼦屈町の 体操サークルを拝⾒していると、もうすでに実現しつつあるなあと思います。「⾼齢化社会」 というのは実は「⽀えあい社会」のことなのかもしれませんね。

2019(平成31)年1月号

お互いに⽀えたり⽀えられたりする様を「⽀えあい」と⾔いますね。「わたしのできること」 と「あなたのできること」をいいバランスで交換できると、嬉しいものです。 私たち「⽀えあい推進会議」は、そこを⼀歩踏み込んで考えています。⼈は「⽀える⼈」「⽀えられる⼈」に分けられるものではありません。誰しも「できること」と「できないこと」 があるように、「⽀える⼈」にも「⽀えられる⼈」にもなれる存在です。地域で「できること」と「できないこと」を持ち寄る話し合いを続けて、⽀えあいの輪を広げていきたい。 誰かの「ちょっと⼿伝ってほしい」をサポートした時、あたたかい喜びを覚えたことはありませんか?差し出したサポートを受け取ってもらうことで、⾃分が⽀えられる、ということ。 ⽀えるつもりが⽀えられている。それが⽇常にありふれている町って素敵だと思いませんか?

2018(平成30)年11月号

前回のこのコーナーでは「もうすでに⽀え合いがあるのです」と書きました。今回は、それをもう少し詳しく書いて⾒ようと思います。数年前に実施したアンケートによると、「⽀え 合いのボランティアをするよ!」という⽅が町内にたくさんいることがわかりました。現時点の⽣活では、そんなに困っていなくても、これからちょっとずつ年齢を重ねていったときにはとても⼼強い結果だと思いませんか?ただ、同時にそのアンケートでは「どんな⾵に関 わったらいいのかがわからない」「どんな⾵にはじめたらいいのかがわからない」という声 も上がってきていました。「⽀え合いたい」というみなさんの⼼の中にある「思い」を実際 の「⽀え合い」につなげていくことが、⽀え合い推進会議の⼤きな議題の⼀つです。

2018(平成30)年9月号

最近、介護サービスの担い⼿が不⾜している、というニュースを⽿にする事が多くなりました。そんな話を聞いて⼼配な⽅も多いかもしれません。安⼼してしあわせに暮らしたい、というのはみんなに共通した願いです。それが超⾼齢化社会といわれる今であっても同じです。 ここで、ちょっとイメージしてみて下さい、安⼼でしあわせに暮らせる町ってどんな町でしょうか?「地域⽀えあい推進会議」では、⽣活の中のちょっとした困り事を気軽に頼める仲間がいて、当然⾃分が頼まれる時もある、そんな⽀えあいのある地域⽣活をイメージをしています。ここまで読んで「もうやってるよ!」と思われる⽅もいると思います、そうなんです、弟⼦屈町はもうすでに「⽀えあい⽣活」が息づいています。その⼤切さを確認したり、 それをさらに広めていくのが私たち「地域⽀えあい推進会議」のめざすところなのです。

2018(平成30)年7月号

弟⼦屈が迎えている「超⾼齢社会」が、誰にとっても安⼼でしあわせなものであるよう、みなさんと⼀緒に活動していくのが私たち「地域⽀えあい推進会議(⽣活⽀援体制整備協議体)」の役割です。みなさんがたとえ年をとっても、障がいがあっても、お⾦がなくても、 住み慣れたこの弟⼦屈で「⾃分らしく暮らし続けていけること」を⽬指しています。 そのために⼤切なのは「住む⼈同⼠のつながり」だと考えています。お友達との楽しいお茶会や、お出かけ、趣味やサークル活動など、⼈と⼀緒に活動することは介護予防になるだけではなく、無意識のうちに様々な「⽀えあい」を⽣み出します。それがずっと暮らし続けることのできる地域づくりにつながります。 このコーナーでは、隔⽉でみなさんと⼀緒に楽しい地域づくりについて考えていきたいと 思います。どうぞよろしくお願いします。

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更新日:2024年04月05日