町長日記 JR北海道南弟子屈駅が廃止される(令和2年3月19日)
JR北海道釧網本線南弟子屈駅が3月13日で廃止となりました。
当日は直前の大雪と大雨の影響で列車が運休している中での廃止となりましたが、多くの鉄道ファンが訪れ、駅に別れを惜しんでいたとのことです。
町としても、駅廃止の反対を表明し、住民説明会の開催など、JRへもお願いしていたところではありますが、定期利用者が少ないことや、釧網本線そのものの廃止をしないための経費削減であるとのことから、結果として廃止せざるを得ないとのことでした。
当駅のある南弟子屈地域は明治23年に新潟県から当地域へ入植したことから、弟子屈の農業開拓が始まった、言わば弟子屈の農業の礎を築きあげた地域であり、昭和30年代には年間約33,000人の乗車人員を記録したそうです。
昭栄小学校にも130人を超える児童が通っていたようで、駅前には商店や農協ストア、パチンコ屋、床屋などが軒を連ね、大きな賑わいがあったとのことです。
しかしながら、JR北海道によると、近年は、一日の平均乗車人員が非常に少ない状況にとなっています。
このように町の歴史に大きな功績を残した駅が、利用者減によって廃止されるというのは、私としては誠にもって不本意であり、かつ悲しいことではありますが、時代の趨勢ということで理解しなければならないと感じています。
今後はJR釧網本線を守ることにも全力を尽くしていかなければなりませんが、みなさんのご協力もお願いします。
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更新日:2020年03月19日